おはようございます。今日から新章に入ります。そう言えば新米の季節ですね。おいしい新米。うれしい新米。楽しい新米。まだまだ新米(?)の私ですが宜しくお願いいたします。ちょっと嘘が入ってますかね。ええ、分っています。新米ってほどでもないって事ですよね。
さて、この章ではモノトーンのサーキットを検討していきます。思い出して頂きたいのですがこの章で言うモノトーンは「サーキットというグラフの計算量 その1」などで出てきていて、
x≦y ならば f(x)≦f(y)
ただし、x=(x1,x2,…,xn),y=(y1,y2,…,yn)で、
x≦yはx1≦y1∧x2≦y2∧…∧xn≦yn
を意味します
となっています。
では、本題に入り、まず今回と次回は定義をいくつか述べます。今回はモントーンな関数fや言語L、そしてクラスPの表記の一種predicate Pのモノトーンについて定義します。ただし、この章でも特に断らない限り^はべき乗を表わす二項演算子であるとします。
【モノトーンな関数fや言語Lやpredicate Pの表記によるモノトーンなクラスPの定義】
ブール関数fがf:{0,1}^n→{0,1}、即ちこれをn個の二進数の元を持つ集合から0か1かへの2値への写像であるとする場合、fを言語
L={x|x∈{0,1}^nでf(x)=1}
で表わすこととします。また同時にfをクラスPのブール変数x1,x2,…,xnのpredicate P(predicateは日本語で述語の意味)とい表記の仕方で表わすときは
P(x1,x2,…,xn) iff f(x1,x2,…,xn)=1
という定義になります。
さて、fがモノトーンであるとします。このとき、Lやpredicate Pもモノトーンとなります。
すなわち、Lのモノトーンとは
(x1,x2,…,xn)∈L,(x1,x2,…,xn)≦(y1,y2,…,yn)→ (y1,y2,…,yn)∈L
となります。同様にpredicate Pがモノトーンであるということは
P(x1,x2,…,xn),(x1,x2,…,xn)≦(y1,y2,…,yn)→ P(y1,y2,…,yn)
が成立するということです。ちょっとややこしいので今回はとりあえずここまでにしましょう。
0 件のコメント:
コメントを投稿
Etsuro.Honda@futarisizuka.org